第890話「終了」

午前零時の作業机。

栄養ドリンクの空き瓶が現れた。

作家は身体(一般人が想定する血と肉が詰まった皮袋を指す言葉。食うと美味いものもある)よりもずっと連載作品が大切だったので、少しでも長い時間を作品にかけたいと夜を徹して創作を続けていた。それが命を削る行為だということも、きっと適度に寝て適度に休んだ方が効率がいいのだろうということも理解していた。しかし時間をかけたい、時間をかけていないことが今度は精神に負荷をかけるのだと考え栄養ドリンクを摂取した。身体は恐怖を覚えるほどに元気を取り戻し、作家は創作活動に再び集中する。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で布団に寝かしつけた。

誰しも休息は必要である。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る