第870話「忍び寄る脅威」

午後四時の服屋。

売り出し中の商品を勧める店員が現れた。

客は店員(一般人が想定する商店の従業員を指す言葉。多くの場合においてお客様を神様だとは思っていない)よりもずっと自分の感性で服を選びたかったのだが、足音も立てず忍び寄る店員から逃れることができない。いくら必要ないと言っても近づいてくる店員からどう離れればいいのかと思案した末、客は圧倒的な成長力により店内にいるわずかな時間で自身の存在感を消去する技術を習得した。店員は客を見つけることができず、客は商品選びに集中する。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で客にかごを持たせた。

かごは存在感を消すことができなかったので、客は店員に発見され普段の倍以上の経済を回す結果となった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る