第820話「女子高生たちの宴 #9」

午後二時の会場入り口付近。

幼女と姉のように見える女子高生二人組が現れた。

ショットガン女子高生は熱気(一般人が想定する温度の高い空気を指す言葉。オタク、覚醒した女子高生などが身体から発する場合もある)よりもずっとおぞましい会場内の空気を感じ取り、踏み込めずにいた。夏祭りの汎化、浴衣女子高生の大量発生、その大本となる祭りがここで開催され、直接的な汎化原因であるレールガン女子高生もいるはずだ。だが、同人誌を追い求める浴衣女子たち、平時なら脅威にもならないはずの彼女らは会場内でのみ兵器女子高生に匹敵するほどの力を持つ獣となる。はたして入って生き残れるのか、ショットガン女子高生の頬を冷や汗が伝う。

だが道中でブレードビームライフルを置いてきた女子高生が寄り添って、いきなりすごい包容力を解き放ってショットガン女子高生を安心させた。

ブレードビームライフル女子高生ママを伴って、ショットガン女子高生は会場に突入した。

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