第695話「いつの間にか現れた女」

午前五時のベッド。

朝日を浴びて目覚めると隣に全裸の女が現れた。

男はラブホテル(一般人が想定する愛を営む宿泊施設を指す言葉。あるいは休憩所)よりもずっと身体に馴染んだベッドだったため、ここが自宅であることを即座に理解した。だからこそ困惑した、どうして隣で全裸の女が眠っているのか、しかも顔を知らない女だ。当然名前も分からない。昨日酒を飲んだ記憶もなく、性行為に及んだ覚えもなかった。何より男は目覚めるまで隣に人の熱を感じなかった。まるで眠りから覚めた瞬間に女が現れたような印象。男が気付いた途端、女の身体が融解して正体不明の何かが襲いかかってきた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で正体不明を撃退した。

何かは深淵に去っていった。

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