第689話「日記が更新できていない」

午後十一時の家。

同時執筆中のオリジナル作品をすっかり放置している同人作家が現れた。

同人作家は二次創作(一般人が想定する二次的な創作物を指す言葉。公式ではないもの)よりもずっと一次創作に熱が入っており、いくつかの作品を並行して書いていたが、やはり少しとはいえ読者がついている作品を優先させたい気持ちが強く更新している作品、書いている作品に偏りができていた。一作は女子高生が活躍する作品、もう一作は交換日記から始まり日記を綴りながら女と自身について学ぶ作品である。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で女子高生が活躍する作品に意識を集中させた。

別作品の更新予定日が延びた。

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