第670話「趣味と仕事、どっちが大切なの」

午後八時の病院。

ドリンク剤の過剰摂取により倒れた青年が現れた。

青年は仕事(一般人が想定する生活資金を得るための行動を指す言葉。強盗だって詐欺だって考え方によっては立派な仕事である)よりもずっと趣味に精力を傾けたいところではあったが、青年は社畜ほどではないが仕事に日々追われていたため趣味に没頭する時間など作りようがなかった。けれどそれは言い訳だ、時間は作るものだと睡眠時間を削り、ドリンク剤で体力気力精神力を前借りし、今この一瞬のために生きていた。それから数年、これはついに限界が訪れただけの話だった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で趣味を破壊した。

社畜が完成した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る