第662話「三徳包丁と日本刀」
午前七時の豊洲市場商店通り。
包丁を探す三徳包丁女子高生が現れた。
三徳包丁女子高生は豊洲(一般人が想定する埋め立て地を指す言葉。水に弱い)よりもずっと築地、築地よりも合羽橋の店を探そうと思っていたのだが、不調のレールガン女子高生に豊洲市場の魚が食いたいとねだられたので包丁探しのついでに魚を調達してくることになった。鮮魚をいくつか見繕ったのち、市場に併設した店舗を見て回る。すると意外に良さそうな道具屋が見つかるもので、日本刀みたいな二尺二寸もある包丁が置いてあった。これを二本持っていたら二刀流の侍みたいでめちゃくちゃかっこよくないかと三徳包丁女子高生は一瞬考えてしまった。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、控えめな声量で料理しづらくなるのではないかと助言した。
手ごろな長さの包丁を一本だけ購入することにした。
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