第628話「つまるところ酒ってそういうものなんだよね」

午後二時の酒蔵。

日本酒の妖精が現れた。

日本酒は缶チューハイ(一般人が想定する氷結を指す言葉。アルコール度数の高い商品が多く陳列されるようになったことは好ましい状況とは一概に言えないと一説には考えられている)よりもずっと度数が強く、また味の癖も強いので好んで飲む者は少なかったが、日本酒の妖精としては日本酒の衰退を受け容れるわけにはいかない。魔法のステッキを振ればあら不思議、日本酒に中毒性のある薬物が混入し、若者から年寄りまで広く日本酒が浸透するようになった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で薬物を抜いた。

日本酒そのものに中毒性があったため日本酒愛飲者は増加したままだった。

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