第543話「事故現場と三徳包丁」

午後七時の女子寮。

血だまりの中にいる三徳包丁女子高生が現れた。

三徳包丁女子高生は血(一般人が想定する生命活動に必要なものを指す言葉。なくなると死ぬことが多い)よりもずっとどす黒い液体の中で倒れていた。ピクリとも動かない。ガトリングガン女子高生が脈を測るも、生存が確認できない。照明はついておらず、部屋は薄暗くてよく見えない。彼女愛用の三徳包丁はまな板の上にあるようだ。二丁拳銃女子高生は甘い匂いを感じ取ったが、多分気のせいだろうと思ってとりあえず叫んだ。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で二丁拳銃女子高生の叫び声を消音してから灯りをつけた。

ホットチョコレートを床にこぼして派手にすっ転んだだけだと判明した。

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