第519話「頭が悪い」

午前一時の会場付近。

深夜来場は禁止だというのにも関わらず深夜に並ぼうとしている馬鹿が現れた。

馬鹿は他人(一般人が想定する自分以外を指す言葉。他人の痛みを真に理解することなどできないが、想像することはできる)よりもずっと自分のことにしか関心がなく、その行動によって今後の開催が危ぶまれるなど思慮の外だった。なんといっても頭が悪いので、ルールも守れないのだ。頭が悪いことが悪い。知性のない馬鹿に育ってしまったことが悪い。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で知性を獲得させた。

深夜来場がなくなり、健全化に一歩近づいた。

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