第405話「休日の幸福」

午前五時の休日。

習慣で目覚めてしまった男性が現れた。

男性は食欲(一般人が想定する三大欲求のうちのひとつを指す言葉。強いほどに生存可能性が高いとされる)よりもずっと睡眠欲を優先させたかったが、身体はそうではなかった。いくら二度寝しようと目を閉じても腹の音は鳴りやまず、次第に腹痛を生じさせるようになる。幻だと言い聞かせようにも、痛みは増すばかりだった。やむを得ず、男性は布団から離れようとした。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で腹痛と腹の音を止めた。

男性は二度寝した。

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