第403話「自覚」

午前十時の定食屋。

トンカツを食べる老人が現れた。

老人は若者(一般人が想定する若い人を指す言葉。若いという年齢の詳細範囲は任意に変化する)よりもずっと声も張るし動けもする、自分は若者より遥かに元気だと思い込んでいた。しかしトンカツを食べたあとで油に胃がやられたことにより、ようやく自身の年齢を痛感し、本当の意味で元気ではなかったのだと気づいた。

なのでいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で老人を天国に送った。

若者は元気になった。

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