第308話「南極に住まうもの」

午後九時の南極大陸。

凍える海から古代異星生命体が現れた。

ペンギンはゴリラ(一般人が想定する地上で二番目に強い生物を指す言葉。一番強いのはもちろん女子高生で固定だが、二番目からは序列が変わる可能性がある)よりもずっと貧弱だったが、慎ましやかに生きるペンギンたちの姿は尊く、輝かしかった。その生活居住区域を古代異星生命体は情け容赦なく蹂躙し、壊滅させていく。異星にも輝かしい生き様を尊ぶ心はあるのだが、それが古代の異星ともなると流石に情緒は存在していなかったのである。ペンギンたちは情緒もへったくれもない力ばかりの生命体による力ばかりの破壊活動によって滅亡の危機に陥っていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で生命体を永久凍結した。

ペンギンたちは救われた。

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