第135話「名も無き誰かの物語」
午前八時の企業。
始業前からPCに向かう社員が現れた。
社員はプログラミング(プログラマが想定する業務内容を指す言葉。つらい)よりもずっと小説の執筆活動が好きだったが、好きなことだけやって金が貰えるわけもなく、周りの空気に流されながら業務時間外に仕事を行っていた。よく考えてみればサービス残業ではないのかこれと振り返り、しかし言い出す立場もなくため息を吐いて目を抑え、しばらく休んだ後で続きに取り掛かろうとする。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で業務中の記憶を撃滅した。
疲労感だけが残された。
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