第93話「ほぼ実話」
午後七時のゲームセンター。
ゲーム筐体の前でガチャを引くスタッフが現れた。
スタッフは友人(スタッフと親交のあるガチャ廃人を指す言葉。平気で「キャラが欲しいっていうかガチャを回したい」とか言う)よりもずっと自重を知っていたが、目の前で回転するガチャに我慢がきかず、一万円を投下した。しかし結果は見事に爆死で諦めの笑みを浮かべるスタッフの側、三枚目の諭吉を楽しげに投入した友人の手元から虹色の光が輝く様子が見えた。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でスタッフの課金額請求先を友人にした。
他人の金で回すガチャは気持ち良かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます