第61話「オタクはオタクでしかない」

午前四時のツイッター。

誰もいないタイムラインで意気がるオタクが現れた。

オタクは過去(主に中学校暗黒時代の美化した思い出を指す言葉。美化しないととても他人に語れたものではないほどに酷い)よりもずっと現在の方が大切なことは理解していたが、提示できる手札が過去に依存したものしかなかった上に、その手札ですらまともでなく、装飾でマシマシにした虚言を語るしか自己を保つ方法がなかった。そんな発言をしたところでオタクを尊敬する者などおらず、ただただ痛々しい存在としてしか周囲には映らないことにオタクはいつまで経っても気付かない。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でイキりオタクをミュートした。

オタクの自尊心と周囲の精神が守られた。

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