第54話「サウナにでも行け」
午後五時の茶の間。
誰もいない部屋で稼働する冷房器具が現れた。
住人は仕事(金銭を獲得するために必要な行動を指す言葉。すなわちこの定義上では競馬もパチンコも転売も宝くじも石油王への奉仕も稼げれば仕事となる)よりもずっと睡眠が好きだったが、寝ているだけで快適な生活が送れるはずもなかった。苦痛の職場から帰宅した後で追撃のように室温による不快な思いをしたくなかったため、帰宅の一時間前に部屋を冷やしておくよう予約タイマーを入れていたのであった。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で冷房器具のスイッチを消した。
住人は汗を流して少し気分が良くなった。
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