第49話「優しい世界」
午後ニ時のツイッター。
タイムラインの爆死報告を悠々と眺めるガチャで勝利したユーザが現れた。
運営はユーザ(ドル箱)よりもずっと努力していたが、ユーザの運までは操作することができず、同じ金額を投資した者でも勝利と敗北が分かたれる現実はどうしようもなかった。運営は神なので平等に配布したい気持ちもあったが、運の要素を取り入れることで売上が向上することも理解していたので、新規キャラクターと限定ガチャを実装し続けるしかなかった。そうやって勝者は敗者を嘲笑い、憎しみの連鎖が続いていた。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でガチャ勝利ユーザのアカウントを転売した。
世界がほんの少し優しくなった。
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