第15話 死体のスキル回収
「よーし。じゃあ活用させてもらうぞー!!」
<<ピロンッ!!
『お待ち下さい!!』
「ん?どうしたんだいきなり。」
<<ピロンッ!!
『フール様からの伝言です。その死体の3人のスキルはとってしまっていいらしいのですが、ステータス値は残して置いて欲しいそうです。スキルをとったあとは、その死体をアイテムボックスに保管して置いて欲しいということも。』
「なんでなんだ?」
<<ピロンッ!!
『わかりませんが、何かその3人をどうにかして生き返らせることが出来るすべを知っていて、保管しておけとおっしゃってるのではないでしょうか?』
「ふーん。わかった、ありがとな〔叡智〕。」
<<ピロンッ!!
『いえいえ。』
よし、じゃあ気を取り直してスキルをもらうとしようかな。...ん?そういえば、俺だけしか手に入らないとは書いてないよな...。じゃあモミジにもつけれるんじゃないか?よし、いい機会だ。やってみよう!!
「〔剛力〕〔金剛〕〔受け身〕〔武闘術〕〔火魔法〕〔水魔法〕をモミジにつけ、〔剣術〕を除くそれ以外のスキルを俺につけ、〈リユース(再使用)〉する!!」
ビカァァァァァァ!!
死体が輝き出し、小さな光の玉と、大きな光の玉に分裂し、大きな光の玉は自分へ、小さな光の玉はモミジがいる家の方へと飛んで行った。...数秒後。
「キャァァァァ!!何この光の玉!!近寄ってこないで!!いや!いやぁぁぁぁ!!」
.........。あ、やべっ。モミジに説明してなかったわ。テヘペロッ☆ミ......っじゃねぇよ!!どうしよう後で殺される...。(ガクガクブルブル)うわぁ。どうしようまじで家に入りたくねぇ~。でも行かなかったら余計に怒られるしなぁ。...しょうがない行くか。(ブルブルブル)
ガチャッ
家のドアを開ける。
「モミジ~!!驚かしてすまんかっt...ぶべらっ」
リビングにあったぬいぐるみを顔面にぶつけられ、家のドアが閉められた。そして、ドアの向こうから憤怒の声で
「いまこっちにこないで!!家から出てって!!......それから後で話があるから。」
後から付け加えられた言葉は心臓を鷲掴みにするような恐怖の声だった。
~1時間後~
なぜかモミジは服を着替えており、リビングにはファ○リーズの匂いが充満していた。......。もちろん何が起きたかは予想ができてるよ?だけど彼女の為に黙っておかないと殺されそうだから言わないだけだよ?
現在、俺氏顔面をボコボコにされ、正座させられております。
「で、あの光はなんだったの?私はあなたが帰って来るのが遅かったから、心配してたのに、あなたは何をしていたのかしら?(ゴゴゴゴ...)」
目が笑っていない笑顔でこちらを見つめるモミジの後ろには憤怒の巨人が見えていた。
「ばい。ばねg(はい。あねg)「バキッ」ギャァぁぁぁぁぁ!!」
「ふざけてるのかな?もっとボコボコにされたいのかな?」
「ごべんなざいぃ!」
「じゃあ、話してくれるよね?」
「ばい。ばのびがりば、ぼぐのずぎるのざんあーるで、じだいがらもらっだずぎるのがだまりでず。(はい。あの光は、僕のスキルの3Rで、死体からもらったスキルのかたまりです。)」
「ふーんそうなのね...ってえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!なんなのよそれ!!チートすぎじゃない!!あの光が来たってことは私にも新しいスキルがついたってことでいいのよね?」
「ばい。ぞうでず。(はい。そうです。)」
「なるほどね。スキルもらったから傷は直してあげる。ほら。アイテムボックスにポーションがあったから飲みなさい。でもこの一件に関しては絶対許さないから。」
「ありがだぐじょうだいじまず。ずみまぜんでじだ。(ありがたく頂戴します。すみませんでした。)」
ゴクッゴクッゴクッ
「ぷはぁ!リアルに生き返った感じがする~。」
「何か言ったかしら?」
「イエ、ナンデモゴザイマセン。(ガクガクブルブル)」
「じゃあ、新しくなった私たちのステータスを見せ合いましょ。」
「了解。」
((ステータスオープン!!))
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