【重要】マイケル・ローズゲートと彼のデザインとされるカード群について
当公式サイトにおいて彼の名前を出すことは、長らくためらわれることでした。しかし、この初の地球外グランプリというタイミングだからこそ、わたしたちはあえて彼に対するよそよそしい沈黙を破ることを決断しました。
彼と彼の行いをこの公式サイト上に記すことに対して、公正さを愛するマジュッツプレイヤーの中には反感を抱く者もいるかもしれません。いままでその無法に触れていなかったユーザにその可能性を思い至らせることに対して、わたしたちもリスクを承知しています。しかし、正義が達成されずにいるうちに、リスクと必要の均衡が崩れる今現在というタイミングが訪れてしまったのです。
彼の名は、マイケル・ローズゲート。愛称は”ミロー”。かつてマジュッツの開発チームに所属していた男です。
(悪意と敵意によって極端にデフォルメされたマイケル・ローズゲート氏の戯画がウェブページ中央に配置されている)
彼とわたしたちの関わりは、労働条件に関する交渉の決裂以来、皆無です。すなわち彼はマジュッツ:ザ・ギャザリングというカードゲームの商品開発における権利を何ら有していないのです。
それであるにも関わらず、解雇を不当なものと思い込んだ彼は(あるいは、彼はマジュッツが米国籍でない企業のものになることに、民族主義的憎悪を抱いていたの可能性もありますが)米国にてマジュッツのカードを勝手にデザインし、勝手に販売するという犯罪行為に手を染めました。その後、警察の手を逃れるべく彼は当時開拓の始まっていた月へと逃れ、ついには開拓前線の向こう側、地球勢力の手の届かない、敵対的先住部族が支配する闇の帝国へと逃れたのです。娯楽の乏しかったと思われる敵性先住民たちに、ミローは上手く取り入ったものと思われます。
これが、約半世紀前に起きた歴史的事実です。
それ以来、今現在に至るまで、彼はその月の裏側においても不法なカードデザインを続け、どこからか入手した月面遭難者用信号発信機を用いてその粗悪なデザインを月及び地球に向けて発信し続けています。(無論、常識的に考えていずれかの時点で彼本人は死に、現在は彼の後継者か後継者たちによって続けられている行為だと思われます。しかし、未だ米国を中心に根強く存在する狂信者のなかには、ミローは存命だとする者も少なくはありません)。
かつて彼が発信し、そして現在は彼の後継者が発信し続けているそのカードセットは、『ミローの
マイケル・ローズゲートの行いは、地球通商知的財産保護法と宇宙信号発信法に反し、世界に混乱をもたらし続けています。
繰り返して言います。彼には、マイケル・ローズゲートにはなんの権限もありません。彼が生み出すものは全て、存在するべきではない、不法なものなのです。『口から出ずるものは、その腹から出ずる』という聖句のとおりでなのです。
もしも、あなたがミローズ・ヴァリアントに手を染めているのなら――あるいはミローズ・ヴァリアントに手を出している知り合いがいるのなら――それは、即刻改められるべきです。お分かりいただけだでしょうか?
それでは、わたしたちは再びよそよそしい沈黙の態度に戻るとします。その沈黙のうちに、彼とその悪行が解決され、歴史の忘却の中に消えていくことを祈りつつ……。
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