②ハウスルール背景
①『神殿』
時は現代。大陸中央の山脈「神々のきざはし」には、隠された神殿が存在する。
この『神殿』は始まりの剣を信仰していて、伝えられる話によると
神々の割拠以前から存在したという。
『神殿』の教義は、剣に導かれた生命たちがどの様に栄え、争い、滅んで
行ったのかを記録し続けて、始まりの剣の望みに近づいているかどうか確かめる事。
『神殿』の記録が始まりの剣に届いているかどうかは誰にもわからないが、
数千~数万年もの間営々と続けてきた事業は、もはや信仰とは関係なく『神殿』の
至上命題となっている。
また、ある時期に第三の剣カルディアが砕け散ってのち、
『神殿』はカルディアの破片を回収する事業も行うようになる。
②『神殿』に所属するものたち
A…教師
『神殿』の職員のうち、外界を巡回する者を『教師』という。
B…司書
『教師』の集めてきた情報やカルディアの破片などを保管、記録する部署を
図書館と言い、そのスタッフを『司書』という。
C…星読み
外界を観測してする担当部署は『天文台』といい、『天文台』の
スタッフは『星読み』という。
D…売人
『神殿』の物資を管理する部署を『倉庫』といい、他のスタッフに
有償で物資を支給する担当者を『売人』という。
③『神殿』と神々の陣営との関係。
カルディアの破片は後述する危険で強力な特性があるため、ルミエル陣営と
イグニス陣営と『神殿』とで盟約を結んでいる。
盟約の大意は、『神殿』はどちらの陣営にも与する事はないが、
どちらの陣営にも敵対しない事。また始まりの剣について発見や恩恵があれば、
二つの陣営に等しく公開する事。そして二つの陣営に使える大神官を一名ずつ
『神殿』に常駐させ、それぞれの神との連絡役とする事。
これは神官のPCを作成する際に不自由しないための設定で、他にも
GMが円滑にシナリオを進めるために必要と判断した場合、様々なルールや
約束事をとり決めてよい。
④カルディアの破片
『神殿』の観測所にて、世界情報の過密地帯を発見する事ができる。
この情報の過密地帯を『暁星』という。
そういう場所には強大な力を持った過去の英雄や、異常な生物などが
現れたり、空間自体に異常が現れたりする。実はこういう場所には
カルディアの破片が存在する。カルディアの破片は過去や未来、もしもの歴史
などをシュミレートして再現する性質があり、未確認ながらラクシアの外界に漂着した欠片から情報を受け取り、異世界の事象を再現してしまう事さえあるという。
『暁星』とはカルディアの破片が暴走した事によって起こる災害の事。または異変の原因になったカルディアの破片そのものを『暁星』と呼ぶこともある。
このようにカルディアの破片は放置しても危険で、誰かの手に渡っても危険という
困ったちゃんであるため、あらゆる勢力から中立を保つ『神殿』が密かに回収して封印するという方針になる。
⑤『教師』
『教師』は『暁星』鎮静のため、『神殿』内で調整したカルディアの破片を
利用する事が出来る。この調整された欠片は何ができるかというと、過去や未来の歴史上に存在した
英雄を再現し、戦力とすることができる。
⑥『英雄』
カルディアのかけらによって再現された『英雄』は、使役する『教師』によって
制御できるよう、ある種の制限をかけられる。具体的にはGMの指定した
レベル、成長回数に強化あるいは弱体化されるということ。
また、現界の際にカルディアの記憶を中継するため、「現代ラクシア人の常識」
が上書きされる。
また、『暁星』に記録された情報が再生される過程で『英雄』が現れる事もある。
こういう、いわば野良『英雄』は『神殿』に協力的な場合もあるし、敵対的な、あるいは独自の目的で行動する場合もある。
英雄はその能力の性質によって7つの兵種に分ける事ができる。
それぞれ剣兵・槍兵・弓兵・騎兵・暗兵・術兵・狂兵。
また、原作と比べてキャラがブレているように見えても、彼または彼女はかけらに
再現された似姿であるので、致し方ない事なのです。
⑦要するに
PLは他卓のPCや公式NPC、動画などから任意のキャラをPC作成してよい。
また、自分のPCを作成して、『英雄』と合わせて二人分のキャラを操作する事も、
GMが許可するならしてもよい。
仮にPTに『契約者』が居ない場合、魔神の苗床相当のNPCが同行し契約者と
いう事にしても良い。
⑧『教師』のもちもの
教師は神殿に所属する際に一枚のカードを渡される。
これには古い時代の魔法が、いくつか組み込まれている。
一つは位置情報。これによって、神殿から教師を回収する事ができる。
一つは通話機能。カードの魔法を起動する事で、神殿の受信装置と音声通信できる。
一つは個人の特定。カードの持ち主はカードに個人認証を行っていて、
本来の持ち主以外がカードを持っている場合、神殿の受信装置に異常が伝わる。
上記の機能は不安定であり、うまく機能したりしなかったりする。
具体的には、GMが許可した場合に使う事ができる。
⑨『英雄』との関係性
基本的に『英雄』はラクシアを守るための戦いに協力的なものが多い。
ただし、中には積極的にラクシアや人族、『神殿』を破壊しようとする
邪悪な『英雄』も存在する。
そういう制御不能な『英雄』には安全装置として狂兵のクラスを押し付ける事で、
理性を奪って完全な兵器とすることができる。
つまり好きだけどトレースしずらいと思ったキャラを使いたい場合、
狂兵と言う事にして喋らない事にしてもよい。
⑩「カルディアの核」
カルディアが砕けった際、核となる部分が行方不明となる。
カルディアの核は剣が砕けた事でラクシア外に吹き飛ばされ、
現在はラクシアと異世界との境界上を漂っているのではと
推測されている。そのため、ラクシア外の情報さえ取り込んで
断片的にかけらへとフィードバックしている。
『神殿』にとっては暁星の活動原因であり、最大の回収対象である。
核はかけらとは比べ物にならないほど強大なちからを秘めており、
魔神や悪しきラクシア人などがその存在を利用した場合、
それまでの暁星などとは比べ物にならない規模の災厄になると
予測されている。
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