第8話 全世界の危機

謎の3人組が、僕のほうにまっすぐ歩いてきて、女性が僕を見ながら、話しかけてきた。


「よく来たねー、白空間世界(はっくうかんせかい)へようこそ!!」


僕はいきなりしゃべりかけられて、いきなりわけのわからないことを言われ、頭の中がハテナになった。


「はぁ?、白空間世界??なんだよそれ」


すると女性は立ち止まり、僕を見ながら言った。


「だから今、あんたがいる、この世界のことよ~」


そして僕に似た、男の子がいきなり、喋りかけてきた。


「おうおうおう、会えるとは思ってなかったけど、本当に会えるとわな~、でも本当にこいつが、俺なのか?」


すると女性が、僕の方を指さして


「そうよ、これがあなたのオリジナルよ、初めて見た感想は?」


僕に似た男の子が、僕の周りを見渡しながら


「感想も何もよー、すっげー弱そうなんだよな~、本当にこいつが、俺のオリジナルなのか?」


「そうよ、外見がこんなにも、あなたにそっくりじゃない」


「そんなに似てるのかぁー?このアホズラが・・・、まぁ、似てるのかぁー。」


といいながら、僕に似た男の子は、僕の顔を舐めるように見渡していた。


「ごめん、すごい顔が近いんだけど、もう少し離れてもらっても良いかな?」


すると僕に似た男の子は何も言わずに、僕から離れていった。


「少しわからないことが、あるんだけど、もう1人の俺って、君は僕にすごく似てると思ったけど、何者なの?」


すると僕に似た男の子が、僕の方をまたガン見して、近づいてきた。


「あーん?俺はお前だー、そうは思いたくはねーんだけどな!」


僕はこの男の子が、何を言っているか、理解不能だった・・・・・


「君は僕?はぁ、何言ってるの?頭大丈夫ですか?」


すると、僕に似た男の子は、怒ったような口調で、僕の胸ぐらを掴んできた。


「あーん、お前なめてんのか?ぶっ殺すぞー」

と胸ぐらを掴んでいた手を離して、僕の頭をぽかっと殴った。


すると女性が、僕に似た男の子を怒ったような目つきで睨み付けながら


「ゼル、あんたは昔から暴力的なのよ、なんであんたはすぐ人を殴ったり、蹴ったりするの?いつもダメって言ってんでしょうが」


すると、僕に似た少年が、僕から離れて、女性に頭を下げた


「すまないでも、暴力的なのは生まれたときからなんだよー、なんかわかんねーけど、いつのまにかイラっとしたら暴力をふってしまうんだよー、でもよーロゼ、こいつの言い方が悪かったから、ついイラっとして・・・・普通、頭大丈夫ですか?とか初対面のやつに言うか?」


すると女性が、ゼルの耳を引っ張りながら、僕に近づいてきて


「いててててて、あーいて、ロゼ~ごめんって謝ってるだろ〜」


すると女性が、僕に頭を下げてきた。


「ゼルが、あんたの頭を殴ってしまって本当に、ごめんなさい。

ほらゼル、あんたも謝るんだよー」


するとゼルが、顔をゆがませながら


「俺に殴られたのは、お前のせいだからな、俺様を許せよ」


「おいゼル、そんな謝り方が・・・・

すまない少年よ、ゼルはあんな性格だけど、許してやってくれないか?

身体は君と全く一緒なんだけど、心がまだ子供でね。」


女性は何もしてないのに真剣に謝る姿を見て、ゼルに少し羨ましさを感じていた。


「大丈夫ですよ、頭を上げてください」


女性はそっと頭を上げた。

そして女性が、何かを思い出したような顔になった。


「そういえば、自己紹介がまだだったね、私の名前はロゼ、簡単に言うと能力者だ、そしてあんたに似たこの男はゼル、簡単に言うとあんたのもう一つの人格だよ、そして角をはやしてるこの者は、ペルン!!簡単に言うと神様的なやつだよ、まあよろしくね」


僕は何から理解していったらいいのか、わからなくなっていた。混乱しまくっていたのだ


「まぁ一応よろしく!で、ごめんなんだっけ?能力者に、僕の人格?それに神様?」


「そうだよ」


「そうだよ、じゃないよ え?全然理解できないんだけど、ていうか、この世界のこともあまりわかってなくて・・・」


ぺルンが、僕に近づいてきて初めてしゃべった

するとすごく高いくてふわっとした声で


「僕ちんが説明するジェー」


僕はその声を聴いて、すごく変なおもしろい声をしてるなぁーと思った。


「この世界は白空間世界だジェー、君の中に僕ちんが、異空間世界を作り出したんだジェー!!君はどういう経緯で、ここに来たか知らないけど、ロゼが作り出したお菓子の世界に飛ばされたんだジェー、そのせいで普通は、人間が入ってこれるはずがないのに、君がお菓子の世界に入ってきたせいで、時空がゆがんだんだジェー、そしてお菓子の世界に異空間世界を作るはずが、君がきたせいで君の中に間違って異空間世界をつくってしまったんだジェー」


僕は、最後の語尾が気になってあまり説明が入ってこなかった。それと同時にこのペルンていう人は、1回しゃべりだすとよくしゃべるなーと思った。

だからわかったふりをして適当に答えた。


「なるほど、でもまだわからないことがあるんだけど・・・・・なぜ僕は、この白空間世界に来たの?」


するとゼルが、こぶしを握りながら答えた


「俺のせいだよ、お前の不安な気持ちを感知した時、俺は今ならお前の体を乗っ取れると思って、お前の人格そのものを乗っ取ろうとした、そしたらお前の人格が暴走し始めて、俺では制御できなくなったそして、俺もお前もこの世界に入り込んできたというわけさ」


「なんだよそれ、じゃこんな状況にしたのはゼル、お前のせいってことじゃないか」


「あーちげーよ、お前が弱いからだろーがってそんなことを言ってる場合じゃねー、最後まで話を聞け!、俺もお前もこの空間にいるせいで、お前自身の肉体の制御は今は誰もしていない、そしてこのままではお前の3人目の人格が生み出される、この感覚は悪の力が強い、このままでは人格が悪魔になってしまう、そしてこの空間も消滅、それと同時にたぶん俺たちも消滅する!そして今、お前の肉体がいるお菓子の世界は天国と地獄の中心にある、このまま消滅したら天国も地獄も、一緒に消滅して次元がまた歪み、世界がめちゃくちゃになってしまう、これだけは食い止めねえと・・・・・・・」


僕たちはこの状況を、どう食い止めたらいいのかわからずに全員が冷や汗をかきながら、困惑したような顔で下を向いて止まっていた。


つづく

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