第6話 不安と恐怖そして絶望
僕は、セリスの顔を見た瞬間、背筋がぞっとし頭が真っ白になった。
そして、僕は恐怖みたいな感情とともに、僕は自分自身のことをよく覚えていなかったのだ
「僕は誰?僕はなぜこんなところにいるんだっけ?そういえば、どうやってこの場所にきたんだっけ?」
と頭を掻きむしりながら、心の中で思った次の瞬間、体が無意識のうちに小刻みに震えだした。
そして震えが少しづつ強くなっていくにつれて、息が浅くなりまるで恐怖という言葉に支配されていくようだった・・・
次第に涙が止まらなくなっていく、なんだか懐かしいような気がした。
すると僕の肩に優しい温かいものがポンと乗ったすると、ちょっとずつ心が落ち着いていく感じがした。
止まらなかった涙も、見る見るうちに引いていく、そして僕は肩に乗っている手を、そっと手に取りセリスを僕の体に引き付けて、抱き着いた。
するとセリスは、びっくり⁉︎したと同時に一瞬、顔を赤らめたが穏やかな顔になり、心配そうに僕の頭をなでながら
「大丈夫ですか?すごく怖がっていたみたいですがどうなされたんですか?もしかして私が、冗談で怖い顔したせいですか??」
僕は何も答えずに、そっと落ち着きを取り戻したがなぜかすごく心地よくてセリスから抱き着いたまま、離れられなかった。
「私、冗談で少し怖がらせようと、遊び半分で・・・・・
ごめんなさい」
何も答えない僕に、見かねたせリスが・・・・耳元で囁いた
「いつまで抱き着いてるつもりですか?」
僕はセリスの声で我に返った、その瞬間、ものすごく恥ずかしくなり顔を赤らめ立ち上がった。
恥ずかしすぎて、セリスの顔を直視できない
セリスから顔をそらしながら小声で・・・
「いきなり抱き着いちゃってごめん」
セリスは、下を向いてホッとした様子で
「落ち着いてよかったです、けれどいきなり抱きついてくるなんて私、以外の人にそんなことしたらセクハラですよ〜」
僕はまた、セリスから顔を外しながら
「本当にごめん」
セリスは、僕の顔を見て少し怒ったように
「謝るんだったら私の方を見て言ってください」
僕はそっとセリスの顔を見て、しっかりと謝り直した
「抱きついてごめん」
セリスは顔が一気に変わり、微笑見ながら・・・・
「私もごめんなさい。
また、怖くなったら抱きついてきてもいいですよ〜
私にもっと頼ってきてください。
私は、、女神なんですから・・・」
僕はその言葉に、胸を射抜かれた気持ちになり、心臓がバクバクなっていた!
それと同時に何もかもがわからない、頼る人もいないと言う不安があったから、その言葉に助けられすごくうれしい気持ちになった。
「ありがと〜セリスぅ〜」
そして僕は、セリスに聞きたいことが山ほどあったので聞いてみた。
「それよりセリス?僕たちだけしかいないって、どういうこと?なぜセリスはここにいるの?セリス、いったい僕は誰なの?ここはどこなの?どうして僕はこんなところに、来てしまったの?」
セリスは、そのまま瞬きもせずに僕の方をじっと見ている・・・
「どうしたのセリス?答えろよ〜」
次の瞬間セリスは口を開いた
「ごめんなさい、一気に言われたせいで、頭の整理ができなかったわ~、私、そんなにいっぱい説明されたらちんぷんかんぷんになって、思考停止になってしまうのww」
まじか、セリスって少し頭の容量が少ないのかな?
それにしても今もビビってしまった、いきなり目を見開いてじっと僕を見つめていたから、質問したらダメな内容だったのかな?っておもっちゃったよ〜
それにセリスはたぶん悪い女神様?ではないんだろうけども、やっぱり謎が多い人だなーと思った。
「ごめんセリス、じゃあ1つづつ質問していくね・・・」
「ハイ、わかりました。」
「じゃあ1つ目、なぜ僕はこの世界に来てしまったの?」
するとセリスはゆっくり説明し始めた
「あなたは100年くらい眠っていたのです。ですから、私がここに来た頃には君はこの世界で寝ていました。初めは起こそうとしたのですが、全然起きなくて・・・」
僕は一瞬セリスが何を言っているのか理解不能だった・・・
「はぁ、100年間眠っていた?この世界で?どういうこと?僕こんな世界で、寝た記憶がないんだけど…
セリスは少し困った様子で
「私もよくわからないのですが、ごくまれにあなたが本来生きないといけない世界で、生きたくないと思いが強すぎて、このような世界に飛ばされてくる人間がいると聞いたことがあります。それに、100年間、寝ていたということはあまり記憶も残っていないかと思われれるのですが・・・それに、ここで一生を終えた人は人生を放棄したとみなされて、痛みの空間世界に飛ばされて一生死ぬことはなく、痛みだけを追い続けなければならなくなるそうです。ここからの脱出方法はわかりませんが私だけならワープして帰れるんですけどね・・・」
そんな、じゃあ僕はここから一生出られなかったら一生痛みに耐え続けなければならないのか?
そんなのイヤだあああああ、そして僕の中で過去の痛みの記憶がうっすら蘇えり絶望と言う言葉が似合うほどの顔を浮かべ、体がいきなり重たくなり膝から崩れ落ち、そしてサイコパスのように血の涙が流れだし叫んでいた。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
つづく〜
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