東の群青、西の瑠璃
茶匡密
プロローグ
人生初の木登りにヒヤヒヤしながら、最後の力を振り絞り、わたしは巣から落下した雛ガラスを巣へと帰してやった。
しかし、どこからともなく親ガラスが巣荒らしだとでも思ったのか、威嚇状態で巣へと戻ってきたのだ。
攻撃的なカラスにビックリしたわたしは、そのまま体勢を崩し、その結果三脚がグラつき、地面に向かって真っ逆さまに落ちていく。
ぎゅっと目を
不思議に思いそっと目を開けると、そこにはわたしをお姫様抱っこしたまま宙を浮いている男の姿――いや、背中に大きな羽を生やした天狗の姿があった――……。《プロローグfin.》
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます