〇月22日(木) 記録者:櫛見 裕哉
昨日、あかりたちが居なくなった。
「ちょっと買い物に行ってきます」と出かけたきり、そのまま帰ってこなかった。
部室から見送った大神田によると、特に変わった様子はなかったらしい。
俺と海塚は警戒に出ていて、居なくなる直前の様子はわからない。
最近疲れ気味だったのが気になるが、ひかりがついていて遅れを取るとも思えない。
もやついた気持ちだ。
昨日一日探し回っても手がかりは掴めず。
誰かに浚われたのか、怪異の仕業か。
陰陽機関は一応こちらを黙認してくれているはずだが、井上が裏切っていたらわからない。
神祇庁が封印指定を持ち出したのか。
櫛見本家が出張ってきたのか。
学校は拠点としても、大神田のこともあり結界をはっていたから、そこを出ての単独行動を狙われたとするなら人為的なものにも見える。
だがその場合手がかりが無さすぎる。いや、擬態や隠蔽の能力持ちだとしたら……。
頭を冷やして状況整理のために筆を執ったが、あまり状況は。
いや。軽く仮眠をとり、明日も手がかりを追おう。
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