第12話 競り
「私はあの人がいい」
「私はあの人だ」
いかにも金持ちですといった男達を、みすぼらしい男達が苦し紛れの作り笑いをしながら指名していた。
「2名の指名が来ています。いかがなされますか?」
「どちらもいらんな。却下だ」
「承りました」
「これは何をしているんですか?」
観客の1人がこの店のオーナーに尋ねた。
「はい、奴隷達がどの富豪の方々の元に行きたいのかを決める逆指名タイムです。斬新でしょう? もちろん、却下された奴隷は処分しますけど」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます