第1139話 『悔悟するダヴィデ K.469』  モーツアルト

 カンタータ、または、オラトリオとされる作品です。


 しかし、冒頭を聴いただけで、ずっこけちゃう方もある、たいへんに、魅惑的な作品。 


 なにせ、第1曲から、第5曲、第7曲、第9曲、さらに、最後の合唱も、ミサ曲ハ短調K.427(ただし、こちらも傑作ながら、なぜだか、未完成。)の音楽を流用していて、第6曲と、第8曲に、新しいアリアを2つ書き足したみたいです。


 なんで、そうなったのか、は、ウィーン音楽芸術家協会というところとの関係があったようですが、モーツアルトさまとしては、なりたかった、その会員になれる前提で、合唱曲の作曲を引き受けたつもりなのに、なぜだか、会員申し込みはしたけど、保留にされた、ということがあったみたい。でも、約束は約束だから、作曲は、したと。


 合唱団あたりで、歌った方とか、ミサ曲を聞きなれている方あたりは、あるべき歌詞が、まったく違うので、ずっこけるかも、というわけです。


 元曲が、未完成だけど、こちらは、完成品というのも、なにやら、妖しい。


 やましんなど、どっちにしても、意味がわかりかねるんだから、いっしょだろ、と、言われそう。


 ま、そうなんですけどね。


 でも、音楽自体は、やはり、ぴかいちといいますか、じゅわじゅわ、魅力的な、ようには、思います。


 1785年3月13日、初演。


 聴いているのは、クイケンさま指揮の、CDです。(BMG BVCD-1843)



🌀🌀🌀🌀🌀☃️🌀🌀 うつ 🌉 うつ 🌛🌙⛄⛄⛄⛄⛄




 


 


 

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