第965話 『ダンバートンオークス』 ストラヴィンスキー


 表題は、地名です。


 なんか、やたら、カッコ良いから、不思議だな。


 現代版合奏協奏曲というところで、1938年にワシントンDCで初演。


 もともと、作曲を依頼したのが、アメリカの外交官、政治家だった、ワシントンDC在住の、ロバート・ウッズ・ブリス、ご夫妻という方なんだそうであります。ダンバートン・オークスに、庭園付きのご邸宅がありましたそうな。


 ストラヴィンスキー先生に作曲を頼むことができたということ自体が、やはり、大変なことでありましょう。


 作曲料はいくらだったのかしら。


 ストラヴィンスキー先生(1882~1971)は、長い生涯において、がらっと、作風を変えた方です。(やましんが崇拝するシベリウス先生(1865~1957)は、どうやら、そうしたストラヴィンスキー先生を、お好きではなかった、とか。ただし、評価した作品もあったらしいです。どちらも、同じくらい長生きで、同じ時代を生きていらっしゃったわけです。)


 これは、新古典主義時代の作品。


 ややこしいといえば、ややこしい作品ですが、全体的に、親しみやすい雰囲気を保っていて、肌触りがとってもいい。


 これが、あの、聞く人のメンタルを引っかき回し、引き裂き、滅多うちにしてしまう(そのくせ、よいメロディーも持つ)20世紀最大のスキャンダル初演となった『春の祭典』を書いた方の作品かい? (まあ、その『春の祭典』も、いまや、子守唄くらいに、若い方には聞こえるかも。)


 と、疑がいそうになる感じ。


 でも、ストラヴィンスキー先生は、このさき、さらに、先進的なモダニズムの世界に入って行きます。


 ものすごく優秀な頭脳だったわけですね。


 女性関係も、なかなかの方でありましたそうな。


 日本に来たのは、1959年でありまして、やましんはすでにこの世におりましたから、すぐ近くをすれ違ったかも。(ま、ないか。)


 聴いているのは、大指揮者、ギュンター・ヴァントさまが、かつて録音したもの。(RCA RD60827)




・・・・・・・・・・うつ  🌸  うつ ・・・・・・・・・・


 


 


 


 


 


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