第937話 『《プレ・オ・クレール》序曲』 エロール


 フェルディナント・エロール先生(1791~1833)といえば、やはり、歌劇『ザンパ』の序曲が有名ですが、じゃあ、それ以外に、何をよく聴きますか?


 と、質問されますと……


 『いやあ・・・ない、なあ。』


 と、言うあたりが、むしろ、普通かも。


 なになに、『ザンパ』ってなに?


 あ、確かに、いまは、そうなんです。


 じつは、やましんくらいの年代ですと、NHKのFM放送の番組に『朝の名曲』という番組がありまして(1972年~1985年)、そのテーマ音楽として、『ザンパ』序曲(1831年)の中間あたりが使われていたので、当時は、かなり、有名な音楽だったはずです。


 とはいえ、忙しい時間帯なので、サラリーマンは、しょっちゅうは聞けなかったかも。


 やましんは、高校一年生、二年生の夏休みは、入院生活でしたから、毎日聞いておりました。


 学校の勉強にはならなかったけど、クラシック音楽作品は、かなりたくさん、仕入れたはず。


 ザンパさんは、主人公海賊さんのお名前。


 エロールさまの作品のなかで一番の人気作品で、現在も地元フランスあたりでは、人気があるようです。


 一方、こちら、『プレ・オ・クレール』(1832年)も、『ザンパ』と並ぶ代表作品。


 エロールさま、初演後体調を悪くし、翌年には、若くして亡くなりましたそうな。


 もっとも、わたくし、歌劇全体は、どちらも、まだ、聴いておりません。(『ザンパ』の古いLPは、たしか、あったはず。たからのなんとか……)


 こちら、頭からどかんときます。


 そうですね、あえて言えば、モーツァルトさまの『ドン・ジョバンニ』の頭みたいな。


 そのあと、なんとも、じゅわじゅわな旋律が、現れます。


 ここ、泣けます。


 あとは、割に派手めに推移するのは、だいたいの決まりです。


 たしかに、『ザンパ』序曲に対して、ポピュラリティーでは、一方譲るかもしれないけど、音楽のまとまりは、こちらが優勢かな。


 なにしろ、実際に人気があったということで、歌劇として、面白いに違いありません。


 問題は、言葉だなあ。


 この歌劇全曲のCDも、あるようです。


 やましんが聴いておりますのは、イタリア、ダイナミック・レーベルが出したCD。(DM8028)


 このCDのメインは、『交響曲第1番』と『交響曲第2番』。なかなか、普段聞かない作品ですが、こちらは、基本、明るい楽しい交響曲。この時期、フランス製の交響曲って、あまり聞かない。メユールさまとか。(1763~1817)


 ちょっと、シューベルトさま風味。


 機会が来たら、どうぞ。




・・・・・・・・ うつ ☠️ うつ ・・・・・・・・


 



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