第879話 『美しきロスマリン』 クライスラー

 

 フリッツ・クライスラー先生(1875~1962)は、ウイーン生まれの、大ヴァイオリニスト兼作曲家さま。


 ウィーン音楽院でヘルメルスベルガー二世さまからヴァオリンを、ブルックナーさまから和声法とピアノを学び、そのあと、パリ音楽院に入り、マサールさまのクラスに在籍、二年後に最優秀で卒業。


 そこから先は、ウイーン宮廷歌劇場の試験で、高名なロゼーさまから落とされてしまったことはあったようですが、その先、ひたすら、栄光の道でありましたような。


 ナチスから逃れて、1939年には、アメリカに移住。


 ハイフェッツさまが現れた時、クライスラーさまも激賞したようですが、多くのヴァイオリニストさまは、その影響を受けて、影が薄くなったりしたなかで、クライスラーさまは、一切、活動に影響を受けなかったのだそうです。(『偉大なるヴァイオリニストたち』ヤマハミュージックメディア。2012年参照)


 クライスラーさまの作品は、その後のヴァイオリニストさまに、豊富なレパートリーを提供し、演奏会の後半を十分埋めてしまうくらい、また、アンコールの曲としても、うってつけの作品たちとなっております。


 また、比較的現代まで生きていらっしゃったので、ハイフェッツさま同様に、結構、沢山、録音が残されております。


 ロスマリンは、ローズマリーのことのようですが、もしかしたら、女性の名前かもしれない・・・


 そうとうな、プレイボーイだったらしいです。


 やましんが、聴いているのは、イヴリー・ギトリス様の録音。


 このかた、なかなか、個性的な演奏をなさる現代の名人さんです。


 ここでも、他の演奏と一線を画す、魅力的な演奏を聴かせてくださいます、(東芝EMI CC33ー3309。 LPもあったような。) 

 

 1910年の作品。



 ************ うつ  🎻  うつ ************

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る