第706話 『ハーモニカ協奏曲』 ヴィラ=ロボス

 第1楽章からして、なかなか、じゅわじゅわな、いかにも、いかにも、ヴィラ=ロボス先生(1887~1959)らしい音楽であります。


 第2楽章も、さらに、ひとりぼっちの夕焼けみたいなイメージがとっても、魅力的。


 ハーモニカ独特のヴィブラートが、過ぎし日の郷愁を誘います。

  

 第3楽章は、快活な音楽でありますが、なんとな〰️〰️〰️く、どこか、セピア色になるのは、楽器の特色なのか、聞く方が年取ったのか。


 しかも、1955年の作品ということで、ヴィラ=ロボス先生、晩年の作品ということなので、よけいに、なんだか、人生の最終段階みたいな雰囲気になるのかも。


 楽器の性格からも、大音量で迫るような音楽ではありません。


 いかにも、『うつうつ的』な、懐かしい風情が、たまらなくよい作品。


 やましんが、聴いているのは、1998年あたりに、アルテ・ノヴァから出ていた、CDであります。


 これも、ほっとくのは、あまりに、惜しい作品。



 ・・・・・・・うつ   🌇🌇🌇🌇🌇 うつ  ・・・・・・・・・・・


 



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