第625話 『ピアノ・ソナタイ長調 D959』 その4  シューベルト

 さて、しばらくぶりであります。


 第3楽章です。


 シャープみっつ。


 四分の三拍子。


 スケルツオ。アレグロヴィヴァーチェ。


 まあ、簡単に言えば、踊りの音楽にあたる部分であります。


 『ピアノ・ソナタ』ではありますが、『交響曲』に通じるような構成になってるのです。


 最初の16小説が、まず、繰り返しになります。


 跳躍系の音楽です。


 頭から、飛び跳ねます。


 でも、この跳躍音楽は、たいへん心地よい旋律線を伴っていまして、そこが、さすがはシューベ先生です。


 そのあとは、8分音符と16分音符が、楽しく踊り回るのですが、さきほどのあと、63小節めで『Fine』と書いてあるところに至ります。


 ここを二回繰り返すと、お決まりの、『トリオ』の部分になります。


 まあ、中間部ですね。


 シャープが、二つになり、テンポがゆっくりになります。


 ちょっと、一休み、みたいな感じなのですが、ここも、跳躍型の音楽なのは、変わりません。


 ここも、2回繰り返すように楽譜では指定されています。


 繰り返して、二番かっこにはいると、ダ・カーポになって、最初のスケルツオの冒頭に戻り、こんどは、くり返さないで、さきほどの、Fineまでいったら、この楽章はおしまい。


 ここらあたりは、だいたい、お決まりの構造です。


 比較的軽い感じで、深刻にならないとこが、この楽章の、みそ、でありましょう。


 これがないと、第4楽章が、ちょっと、生きなくなりそうです。


 第4楽章は、このソナタの核心みたいなところですが、それは、また次回。


 いやあ、暑すぎて、感覚麻痺ですよ。


 これじゃあ、高齢者の命が危ないのは、確かです。


 これ以上暑くなったら、全活動停止。



  ********** うつ  🥵 🥵  うつ **********

 


 

  

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る