第623話 『ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調作品22』 ヴィエニャフスキ

 以前、別項で、登場していたかもしれませんが、今回は『うつうつ』として、登場。


 つまり、癒しの力を重視いたしました。はい。


 ヴィエニャフスキ先生(1835~1880 ポーランド)の、人気作品。


 1862年の作品であります。


 初演は、12月27日、ペテルブルグ。


 独奏は、もちろん、ヴィエニャフスキ先生自身であります。


 指揮は、なんと、アントン・ルービンシュタイン先生。


 ヴァイオリンのショパンなんて呼ばれることもあるらしい、ヴィエニャフスキ先生です。


 第1楽章冒頭から、ロマンチックな主題で惹き付けます。


 協奏曲の場合、第1楽章が大きくなり、第2、第3楽章は、足して第1楽章にちょっと、足りない位、というあたりが、割とよくあります。 


 この曲も、そうした構造ですが、第1楽章、なかなか、聞かせてしまう傑作です。


 さらに、チャイコフスキー先生も、第2楽章に、泣きそうな音楽を持ってきていますが、この、第2楽章も、いささか、雰囲気は違いますが、じゅわじゅわな音楽で、なかなか、癒し度高し。(個人差あります。)


 うっとおしい、暑い、夏には、たいへん、よろしいかと、思います。


 さらに、第3楽章が、また、素晴らしい。


 舞曲風な主題を持ちますのは、これまた、協奏曲の常道でもありますが、泣かせる部分もしっかりあり、さらに、ポーランド舞曲風な楽しい一幕もあり、短い中にも、過不足なく、うまくまとまっております。


 引き合いに出したら、気の毒ですが、ちょっと、引き延ばし気味にして、たっぷり、自分の技巧をひけらかそうか❗と、いう、ある意味、サービス満タンのパガニーニ先生の第1番あたりに対して、短く、集中的に聞かせてしまうのが、面白いです。


 アンコールしたのか、どうか、わかりませんが。


 ヴィルトオーゾ・ヴァイオリニストさまが書いた協奏曲としては、ピカ一、と、言ってよい作品かなあ、と、やましんは、勝手に思います。


 興味深いのは、この作品、好敵手、サラサーテ先生に、捧げられたとのこと。



 ヴィエニャフスキ先生、ヴァイオリン協奏曲は、2曲書きました。




・・・・・・・・うつ  😢 😢・😢 うつ・・・・・・・・・・・・・・・・・



 

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