第433話 『ピアノ協奏曲第1番・第2番』 ベートーヴェン
初演された年月をみると、第1番は、1798年にプラハで、第2番は、1795年3月に、ウィーンで、とあります。
ありり?なんか、おかしいな。
つまり、逆転しておりまする。
これは、出版社側の都合であったらしいです。
どちらも、ピアノのソロは、勿論、勿論、ベートーヴェン先生であります。
いずれも、ハイドン先生や、モーツァルト先生から離れて、新しい世界を切り開きたいベートーヴェン先生の、ある種の闘いの記録。
たしかに、新しいところが、あちこちに輝いていますが、あと、いっぽだ!
立派な作品です。
しかし、『第3番』が現れたとき、ピアノ協奏曲の歴史は、ワープしました。
深い奥行きを持ち、人生に食い込んでくる音楽が、現れたのです。
『第3番』に比べると、若々しく、さわやか、なのがすんばらしい。
この時期のベートーヴェン先生は、わりと、人生に肯定的で、明るい輝きが、あたりを照らしているのです。
そういうありかたが、若き日のベートーヴェン先生を、特別な存在にします。
怒りで、髪の毛がちりちりに逆立ってしまう時代が来る前です。
その、新鮮さを、ぜひ、お楽しみください。
やがて、ベートーヴェン先生は、この世からは、かけ離れた、革命的作品を書き続けてゆきますのであります。
睡眠薬が、効いてきました。
やましん、も、だめです。
おしまい。
・・・・・・・うつ 😿 うつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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