第393話 『ヴァイオリン・ソナタホ短調 作品2-8』 ヴェラチーニ

 ベー先生の『ハンマークラヴィーア・ソナタ』は、一回パス。


 さて、この曲さん自体は、このアジアの外れの小国でも、わりと昔からよく知られていたらしく、それは、ジャック・ティボーさま(1880~1953)の演奏(録音)によるところ大であったそうです。


 ティボ―さまは、エールフランス機の事故で、極東に赴く前に亡くなってしまいました。


 ちなみに、お弟子さんの、ジネット・ヌヴーさまも、1949年に、同じ会社の同じ機種に乗っていて、墜落して亡くなっています。


 ヴェラチーニさま(1690~1768)は、フィレンツェ生まれのヴァイオリニストで、作曲家。

 

 この作品は、どうやら、現在でも、一番人気がある作品らしいです。


 ま、なんといっても、ここは『うつうつ』ですからね。


 第1楽章が、なかなかの『じゅわじゅわ』です。


 その後も、『じゅわじゅわ』と『うきうき』を交互に織り交ぜながら進みます。


 しかし、やはり最後の『ジーグ』がいいなあ。


 なにが、良いのよ、と言われましても、まあ、良いものは、良い。


 旅&料理番組で、『うん、おいしい。』とだけしか言わないタレントさんみたいですが、非常にカッコいい、しかも、タルティ-ニさんほどには、行き過ぎないのが、かえって、清楚でいい。


 その、タルティ―ニさん(1692~1770・・・なお、1770年はベー先生が生まれた年です。)が、ヴェラチーニさんの演奏を聴いて、自分は練習が足りないと、驚愕してひき籠って練習したとかという、伝説があるらしいですが、その、タルティ―ニさまの、例の『悪魔のトリル』ソナタの冒頭と、なんとな~~く、共通する、素地を感じます。ただ、現在聴くタルティーニさまは、クライスラー様の編曲版もあって、オリジナルとは大分違うので、ちょっと注意が必要。


 この曲に、現代の手が入っているのかどうかは、やましん、不明。


 なんだか、最近、ぼー、としていることが多いやましんですが、ぼー、としているときにも、丁度、合う感じであります。


 これは、讃えているのです。お間違いなく。


 バロック時代後期イタリアには、こうした『じゅわじゅわ』ヴァイオリン曲が、一杯あるみたいです。


 次回、まだ元気があたら、ベー先生の続き、行きます。





   ******** うつ 🎻 🎻 うつ ********


 


 

 


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