第363話 『森の情景 作品82』 シューマン

 シューマン先生ならではの傑作。


 『森』、と、申しますと、べー先生の『田園交響曲』とか、ウェーバー先生の『魔弾の射手』とか、ワーグナー先生の『ニーベルングの指環』とか、ドイツ、オーストリア方面、また、ロマン主義という情景には、欠かせない要素であるようですが、じつは、やましんにも、欠かせないのであります。


 ただし、ヨーロッパの森と、日本人の考える森は、なからずしも一致しないと言われますが、やましん、ウィーン郊外あたりは、一回しか行っておりませんし、日本側の景色が、ずいぶん様変わりいたしましたし、感覚や生活様式自体が、昔ほどは違和感が無くなっている気もいたしますし、ヨーロッパ側も、昔と同じわけでもないのでしょうし、観光的な部分だけでは、わからないでしょうし、まあ、はっきりとは、やましん、ごときには、言いかねますが、やましんの生まれ育ったのは、首都圏郊外のある、町でありまして、ぽちぽちと、小さな森があったりいたしました。


 この、ぽっかりと、浮かび上がるように点在する、小さな森、の存在は、やましんには、欠かせないものであります。


 ま、人によって、うっかり、入り込んだら出られない、ふかーい、もりだったり、そう言うわけでもない、生活の一部の森だったり、くまさんが出たり、出なかったりも、いたしますでしょう。


 この、9曲の小品集は、それぞれが、それぞれの、森であって、よろしいわけです。


 名高いのは、第7曲の『予言の鳥』でありまして、おそらく、シューマン先生のピアノ作品の中でも、特異な雰囲気の特別な作品という、感じであります。


 これだけでも、聞かずにあの世に行くのは、あまりに、惜しい‼️



 ・・・・・・・うつ 🦉 うつ・・・・・・・・・・・・


 


 


 


 

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