第228話 『ロマンスヘ長調・ト長調』 ベートーヴェン

 で、思い出したので、この2曲をどうぞ。


 あえて、どちらかと言えば、ヘ長調の方がより多く聞かれるのかもしれませんが、(フルートでも、わりと演奏されます。)やましんは、実はト長調の方が好きです。


 楚々とした孤独な開始部がまず、すっばらしく感動的です。


 ヘ長調の方は、もっと、アット・ホームな幸福感がある感じ。(もっとも、ベー先生は独身でしたから、家庭的な幸福というものにはあまり縁がなかったんだと思います。晩年に掛けて、おいごさんのお世話で走り廻ったということがありましたようですが、これは家庭的幸福とは言えないような。やましんも、まあ、似たような感じですが。)


 中間部で、短調に移る場面は、どちらの曲も実は持っているわけですが、ト長調の方が、いささか軽く悲劇的でドラマチックな感じがするのです。


 それが、ト長調の方が、いささかうっとおしくも、ちょっと感動的な裏側かな。


 へ長調の曲は、もう少し全体的に文学的と言うか、やや客観的と言うか、まあ、そこは自分の感情を全面的に前に押し出す、盛期ロマン派音楽とは、少し、一歩離れている感はあります。


 まあ、逆に感じる方もあろうかと思いますけれども。


 でも、ハイドン先生や、モーツアルト先生からすると、もう、ほぼロマン主義に踏み込んでることも確かな感じがします。


 ヘ長調は、1798年の作品。


 ト長調は、それより後の、1802年の作品とのこと。


 いずれにしても、じゅわじゅわな良い音楽であります。



 ********** うつ 😢😿😢 うつ **********


 



 


 なんだか、いつもお顔を真っ赤にして、怒りまくってるようなイメージがあるベー先生ですが、こうした叙情的な音楽も実は得意。


 

 






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る