ユーキとバレンタインデー
「ねえパティ。何だか今日の男性陣変じゃない? ずっと僕から付かず離れずの距離に居るんだけど……」
「ああ。だって今日はバレンタインデーだもの。みんなユーキにチョコをもらえないかそわそわしてるのよ」
「え⁉︎ ああそっか! 長い間おっさんやってたから、自分があげるって感覚すっかり忘れてたよ。後で買ってみんなに渡してあげようかな……」
「ユ、ユーキ! じゃあ先にあたしが渡しておくわね。ハイ!」
「え⁉︎ 僕にくれるの? でも僕、一応女の子なんだけど……」
「や、やあねえ、と、友チョコって奴よ〜。別に他意はないわよ〜」
「そ、そう? じゃあもらうね。ありがと、パティ」
「受け取ったわね、ユーキ! こっちの世界ではバレンタインデーのチョコを受け取ったら、それは相手の好意を受け入れたって意味なのよ!」
「ええ⁉︎ そ、そんなルール、僕知らないよ⁉︎ 今考えたでしょ⁉︎」
「ユーキが向こうに行ってる間に出来た新ルールなのよ! 更に! お返しにチョコを渡したら、結婚してもいいって事なのよおおお‼︎ さあユーキ! あたしにもチョコをっ‼︎」
「いや、あげないよ⁉︎」
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