リプレイ:走り屋チームSNK・第一話
ゲームマスター(以後GM):さて諸君。今日集まってもらったのはほかでもない。君たちには、このオリジナルTRPGの実験材りょ……ではなく、テストプレイの参加者になって欲しい。
プレイヤーA(以後A):石田氏の言う「テストプレイ」で、ろくな目に会ったことがないんですけど。
プレイヤーB(以後B):まあよいではないか、A氏。今宵のディナーは石田氏が奢ってくれるというのだから。
GM:誰がいつそんなことを言ったのかな、B君?
B:はァ? 聞こえんなァ。
プレイヤーC(以後C):仕方がない。焼き肉ではなく「むてっぽう」のラーメンで手を打ってやろう。
GM:おまえら、この貧乏人を虐めて楽しいか? ん?
A:楽しいっす!
B:楽しいに決まっておろうが!
C:楽しいですが、何か?
GM:まったく、俺はいい友達を持ったよ……というわけでキャラメイクだ。初めに言ってあるとおり、このシステムは「走り屋もの」を再現するよう出来ている。もっとも、クルマの知識は別になくてもOKだ。めんどくさい知識は、GMサイドが知っていればどうにでもなるし、知らなかったら知らなかったで、やっぱりどうにでもなる。
B:あいかわらずいい加減よのう。
GM:ファンタジーRPGだって、剣の振り方とか馬の乗り方とか、そのあたりがわかんなくても問題ないだろ? 要するにそういうことだ。そもそも、この作品のバトルシステム自体が、レースのシミュレーションとしては機能しとらんしさせとらん。ゲームとして遊べることを第一としとるからな。
B:あいわかった。とりあえずダイスを寄越してもらおうか。
GM:ご理解痛み入る。では、これがキャラクター用紙だ。数字を書き込んだら、詳しいキャラ設定は話し合って決めよう。
(GMから説明を受けながらサイコロを振るプレイヤーたち。キャラシートの中身は、たちまちのうちに埋まっていきます)
B:このBNR-34とBCNR-33の違いってのはなんなんだ? データが同じに見えるんだが?
GM:発売年度の早い遅いだと思ってくれ。この程度の数字の幅では、性能差の有利不利など再現できん。
B:つまり気にするな、ということだな。
GM:いかにも。
C:ぐわぁ! 3が出た!
GM:どこで? 容貌か?
C:財布。
GM:そ、そうか。それはご愁傷さま。
C:振り直していい?
GM:まずは全部振って決めてみたら?
C:OK! って、走り屋ランクが6になった! これは捨てれん!
GM:愛車決める時に変な目出すなよ。1D振って4か5だ。そうすりゃあチューニングレベル:Ⅱが施せる。さあ、振るんだ!
C:1!
GM:借金するか? つーか、するしかないんだが。
C:する。
GM:じゃあ振れ。チューニングレベル:Ⅲが射程距離とはいえ、6出したらオジャンだ。気をつけろ。
C:1!
GM:期待を裏切らん奴だな。
(というわけで、誕生したのが以下のキャラクターたちであります)
************************************
名前:
性別:男性
誕生日:1993年1月8日
タイプ:努力
ランク:3
外向的/内向的:6
大胆/慎重:6
理性/感情:4
楽観的/悲観的:7
背丈:170前半
体型:
容貌:好印象
財布:5/0
職業:会社員
地元:(未設定)
特記:
●個人能力値
身体:7 知性:8 人格:7
●一般技能
運動:1 威圧:① 教養:1 推理:1
●専門技能
なし
●バトルスタイル
スパイダー
●車両データ
CJ-4A ミラージュ・サイボーグ
チューニングレベル:Ⅲ
セッティング:ストリート
駆動方式:FF
車両クラス:M
速度:5 馬力:2 旋回:1
************************************
GM:悪くはないが良くもない、ぱっとしないキャラだの~
A:まあテストプレイだし。
GM:だな。強いキャラが好き放題できる世界観でもないし、そう考えれば弄り甲斐があるか。
A:お手柔らかに。ところで、財布の修正値ってのは、どう定めるんですか?
GM:まず、お主のキャラは学生か?
A:社会人です。
GM:では、被扶養者か?
A:普通に働いて給料もらってます。
GM:世帯主か?
A:親と同居してます。
GM:パラサイトかよ。じゃあ、独身で扶養者なしでいいか?
A:オッケーです。
GM:クルマの借金もないんだな。それなら「0」だ。一番、羨ましい立場だ。
************************************
名前:
性別:男性
誕生日:1993年3月11日
タイプ:才能
ランク:4
外向的/内向的:4
大胆/慎重:4
理性/感情:5
楽観的/悲観的:2
背丈:170半ば
体型:
容貌:美形
財布:4/2
職業:僧侶
地元:(未設定)
特記:
●個人能力値
身体:8 知性:8 人格:8
●一般技能
運動:1 威圧:1 交流:①
●専門技能
商売:1 演出:1
●バトルスタイル
セントーア
●車両データ
BNR-34 スカイラインGT-R
チューニングレベル:Ⅰ
セッティング:ストリート
駆動方式:4WD
車両クラス:SH
速度:7 馬力:7 旋回:0
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GM:なんだこりゃ!? イケメン坊主でR乗りか!?
B:悪いか?
GM:いや、濃すぎるくらいでいいキャラだ。ん? 借金して買ったのか。シナリオ作りに使えそうだ。財布の修正値は、この借金と寺の住職ということで、世帯主の「1」を合わせて「2」だな。親御さんとは同居しとらんが、家業の寺を継いだ形になるわけか。そのあたりは、おいおいシナリオで弄っていこう。
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名前:
性別:男性
誕生日:1997年3月4日
タイプ:才能
ランク:6
外向的/内向的:9
大胆/慎重:5
理性/感情:4
楽観的/悲観的:1
背丈:160半ば
体型:
容貌:平凡
財布:0/1
職業:無職
地元:(未設定)
特記:
●個人能力値
身体:6 知性:8 人格:7
●一般技能
威圧:① 教養:① 推理:1 家事:①
●専門技能
電脳:2 欺瞞:1
●バトルスタイル
マタドール
●車両データ
M-112S ストーリアX4
チューニングレベル:Ⅰ
セッティング:ストリート
駆動方式:4WD
車両クラス:LL
速度:2 馬力:3 旋回:③
************************************
GM:結局こうなったか。一応聞いておくが、本当にこのままでいいんだな?
C:働いたら負けだと思っているが、親に面倒もみられたくない。俺は自由に生きたいのだ。
GM:親の家に寄生してる分際でか?
C:宿飯の恩義は、その都度身体で返している。誇り高き無職のプライドにかけて、親の財布に頼ったりはせん。
GM:屁理屈も理屈の内、か。それでいて凄腕の走り屋ってのがなんとも……まあ、美味しいといえば美味しいか。んじゃ、キャラクターも出来上がったことだし、早速シナリオを始めるとすっか!
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