7.月に濡れる狂犬

 リーフィを家まで送っていってから、シャーは、一人夜道を歩いていた。

リーフィと情報を共有したり、打ち合わせしたりと、シャーにとっては少々楽しい時間をすごしたのであるが、それにしても、気に食わないのはあのネズミ野郎のことである。リーフィと至福の時を過ごしていたというのに、あの邪魔立て。正直、シャーの怒りはおさまらない。

「くそっ、あのネズミのヤツ。オレには癒しの場があそこしかないっつーのに!」

 足元の小石を蹴って、シャーは吐き捨てた。コツコツ地面に音を立てて飛んでいく石を斜めにみやり、シャーは面白くなさそうに口を尖らせた。

「あのキザ二重人格。他に優しくしてくれる娘がいるなら、そこでとどまっときゃあいいものをよう」

 こと色恋のことになると、シャーは自分にあまり自信がない。これまでの惨敗記録を思い出すと、さすがのシャーも妙にブルーな気分になってしまうのである。おまけに、相手はあのゼダ。あんな無害な顔して、キザだし、口はうまいし、挙句の果てに金持ちだし、何しろ場慣れしているしで、どうも異性の前での格好のつけ方がわからないシャーとはある意味正反対でもある。もしかしたら、ただからかいにきているのかもしれないが、それにしたって、生理的に合わない上に、あんな態度をとられると、シャーがおもしろいはずもない。

「畜生、あのネズミネズミ!」

 呪詛のようにつぶやきながら、シャーはもう一度小石を蹴った。

「ジャッキールのヤツにでも出会って、おっそろしい目にあわされればいい……」

 シャーはふと口をつぐんだ。自分の声と転がっていく小石の音しか聞こえない夜の闇の中、一瞬、悲鳴のようなものがきこえなかっただろうか。

 シャーは、息を殺しながら、そっと腰の剣の鍔あたりをおさえて、小走りに走った。足音を消しながら、たた、と走っていく。

 かすかだが、はっきりとした金属の音と、血の匂いが風に漂ってきたような気がする。凍るような夜の闇に、シャーは身をすべらせるようにして進む。

 彼が今まで歩いてきた大通りから路地裏にすらりと入り、そのまま進む。空高く上る月が、白金の光をおろす。満月にはまだ至らないそれが、なぜかどうにも不安をあおる色に見えた。

 曲がり角を曲がろうとして、シャーは、急ぐ足を止めた。そして、今度はそろそろとゆっくりと足を進める。

 向こうの闇に月明かりに照らされて、何か影が踊っているのがみえた。それが、けして風流なものでないことはすぐにわかる。

 シャーは、ふと体を半歩ずらした。そこに男が一人飛び込んできたのだ。慌てて走りこんできた男の息は荒い。震え上がった様子の男に、シャーは、声をかけた。

「どうしたんだい?」

「うわああっ!」

 声をかけられ、男はかえっておびえて走り出していく。その服装などを見る限り、どうやら役人などではないらしい。ごろつき風にも見えるのを考えると、誰かに雇われているのだろうか。

「……なるほどねえ。下手に手を出すとこうなるっていういい見本だな、ありゃあ」

 そういって近づくと、最後の一人と大きな影が切り結んでいるのが見えた。

 へえ、とシャーはひきつった笑みを浮かべた。

「これはまたひでえことするな。アンタは、正直強引すぎるんだよ」

 三人ほど、男がそこに絶命しているのが見えた。しかも、全員が一撃で致命傷を負わされていた。月明かりの下、まだ黒い影が躍っている。ソレを見なくても、シャーには、すでに相手が誰であるかわかっていた。

「久しぶりっていっておこうかねえ。あの時、廊下で別れて以来だっけ。よく生きてたねえ、ジャッキーちゃん」

 ざあっと、最後の一人を斬り捨て、その男が倒れた直後、影はこちらを向いた。シャーは、わずかに表情を凍らせた。相変わらず、人を斬る時に一切ためらわない男だ。

 青ざめた頬には、返り血を浴びているが、男の顔立ちは紛れもない。その冷たい表情に、ゆっくりと笑みが広がった。

「アズラーッド・カルバーン……」

 およそ、今は彼ぐらいしか呼ばないであろう古い名前に、シャーは苦笑気味になる。

 どろりとした闇の中からわきあがるように、ジャッキールはゆっくりと身を起こした。

「珍しいものと会ったものだ。……貴様がまさか、この界隈をうろついているとはな」

「悪いねえ。オレはどっちかってえとこういう町並みが好きなもんだからして……。で、ジャッキーちゃんは、何をやっているわけ?」

「いい加減、その呼び方はよせ!」

 ジャッキールが一瞬だけ、カッとしたのがわかった。こんなときでも、体面が気になるのか、それとも、本当に冗談が通じないのか。

(まあ、返り血浴びてる状態でこんな呼び方したら、オレでもちったあキレるかな)

 さすがにジャッキールも血を浴びて興奮している。例の病がちらちら顔を覗かせているらしく、目が血走り始めていた。

 ジャッキールは、案外部下を率いている時は、頭の芯は冷静でいられるタイプらしい。だが、あいにくと今回は、その頭を冷やす部下はいない。そうなった場合の彼の行動は、シャーにはいまいち把握しかねるところがある。

 シャーは余裕を装いながらも、少し警戒しながら笑いかけた。

「それじゃあ、ふざけないで相手をしようじゃねえか」

 シャーは、薄く笑いながら足をすすめた。まだ剣は抜かず、片手を柄にかけたままだ。

「相ッ変わらず、あんたの悪趣味にはため息も出ないぜ。ジャッキール。人間てえのは、そうばたばた殺して済むもんじゃあねえんだぞ」

「俺からしかけたのではない。降りかかった火の粉は払うまでだ」

 ジャッキールは、そう吐き捨て、血のりをはらいながらシャーに笑いかけた。刃に月の光が映りこんで、まるで赤く光っているように見える。

「それとも、貴様も俺に降りかかった火の粉だとでもいうのか、アズラーッド」

 シャーは、それをまともに受け取らず、軽く肩をすくめた。

「さあ、どうだろうなあ。……で、今斬り捨てたのが、どこの飼い犬か、知ってるのか?」

「あらかたな。だが、貴様には関係のないことだ!」

 ジャッキールは、そういってざっと剣を突きつけてきた。

「ちょうどいい。どうせ、貴様とはいつか決着をつけねばならない。なら、今つけてやる!」

「ふん、相変わらず顔色悪いくせに血の気の多い男だぜ」

 シャーはため息まじりに、しかし、にんまりと笑いながらいう。

「……でも、あんたは、オレを殺さないでしょ」

「何?」

 ジャッキールは、怪訝そうな顔になる。シャーは得意そうな顔のままで言った。

「……この前、危ないところを助けてやったじゃない。その分、一回は見逃してくれるんだろうな?」

「俺はそれほど甘い男ではないぞ」

 ジャッキールは、顔をややゆがめてそうこたえる。

「どうだかねえ。まあいいさ、オレも後顧の憂いは消しときたいからよ」

 シャーは、軽く足をひらくと、柄を抑えたままふらりとその場にたった。

 その場の空気が急激に冷え込んだ。研ぎ澄まされたような、触れるときれるような鋭い空気が場を支配する。シャーはその場に立ったまま、相変わらず片手で柄を押さえたまま。ジャッキールのほうは、彼に剣を突きつけたきり、動いていない。

「いっておくけど、飛び込んでくるのは、あんまり感心しないぜ。飛んで火にいる……てのもよくある話じゃないか」

 普段のどこかへらへらしたような口調ながら、その言葉は、おそらく挑発の意図を含んでいる。

「はっ! 俺に今更命を大切にしろなどと説くつもりか?」

「いいや、これは単なる忠告さあ」

 シャーの言葉が終わった瞬間、ジャッキールが動いた。軍靴によく似たがっちりした靴が、砂の大地を踏みしめて強く擦れる音がする。

 ジャッキールが迫ってくるのが、目に映る。シャーの手元で、白刃の光がはじけた。すでに、ジャッキールはシャーの懐に入ってきている。そのまま、振り払えば、胴をなぎ払えるはずだ。

 だが、その瞬間、ジャッキールの目が冷たさを帯びた。

「舐めるなあッ!」

 身をそらしながら、ジャッキールは振り下ろしかけていた剣を素早く引いて、横に流してきた。シャーが抜き打ちで放った一撃は、それで弾かれる。力はジャッキールのほうが強い。後ずさり気味になるシャーに、ジャッキールは、瞬時に構えを仕切りなおし、そのまま打ち下ろしてきた。

「そうこなくっちゃな!」

 真っ向から下ろしに来た剣を斜めに受け流す。指に痺れが伝わる。力をうまく流したのだが、それでも衝撃が残る。あれだけ力強く振りながら、すぐにジャッキールは切り返してくる。それを避け、シャーは下からジャッキールの剣を叩き上げながら、その横を抜け、向こう側に身を翻した。

「……貴様、少々腕を上げたか?」

 ジャッキールが楽しそうに言った。

「まあなあ。あれこれあってちょっとは落ち着いたってところだろうさ」

「だったら尚更いいな!」

 ジャッキールは、薄ら笑いと共に言い捨てた。

「どうせ斬り捨てるなら強い男を斬ったほうが面白い!」

 ヒュッという音と共に、ジャッキールの剣が唸る。シャーは今度は逃げず、足を地面にしっかりつけて、横なぎに力任せに振られてきた剣を受け止める。

 じりりと鳴る鉄の音と共に、刃の表面が摩擦し、火花が散っていくが、どちらも引かない。お互いの瞳に映る殺気が、月の光のせいか、妙に怪しくちらちらと光る。ギリ、と音を立て、鍔を当てながら、このまま押し合いをしても仕方がないことにどちらも気付き、同時にぱっと離れた。

(なあにが、腕をあげたか? だ……)

 シャーは、足を一度ひきながら思った。

(よく言うぜ。自分も強くなってるじゃねえか)

 動き自体は以前と変わらないはずだし、ジャッキールのようにほぼ完成された男の場合、急激に能力が変わることがないはずなのだが、確実に、攻撃に対する反応が素早くなっている。

(剣か?)

 シャーは、ず、と様子を見ながら足を進めてくるジャッキールの手に握られている武器を見た。血を浴びながら、それでも青く輝いて見える金属は、その細工一つとっても、あまりにも見事すぎる。それだけ見ても、以前ジャッキールが持っていた剣ではないことは一目瞭然だ。

(あの時、確かになまくらはよしな、とは言ったが……)

 ジャッキールの手に握られている剣は、月明かりの中でも凛とした光を放っていた。黒い手袋に守られた無骨な手に握られながら、それでも、それは毅然とした冷たさを感じさせる剣だ。なのに、ジャッキールの印象とぴったりに合っていた。

 武器によって、それだけ人の動きは変わるのだろうか。

 だが、ジャッキールの手の中で輝く、いっそ不吉なほど美しい剣を見たとき、シャーには何となくわかったような気がした。

 ジャッキールは、おそらくあの剣に、全信頼を置いているのだろう。それこそ、自分の命をすべて預けるまでに。だから、動きに一切迷いがないのかもしれない。

「行くぞ!」

 ジャッキールが吼える声がした。迫ってくる剣だけが、黒い影の中、光を浴びて際立って見えた。 

 ガッと鋼鉄の噛みあう音がなり、痺れるような振動を感じる指先に力を込めて押し返す。力だけの勝負では、ジャッキールには勝てない。シャーは、うまく相手の力を利用しながら、すいっとその力を流し、劣勢に立たないように相手を軽く押し返しながら逃げる。

 横に避けながら逃げると、ジャッキールは間髪入れず、食いついてくる。

「チッ! この狂犬!」

 いい加減、後ろに逃げるのにも飽きたのか、シャーは突然反撃に転じた。引き気味だった剣を一気に前に突き上げる。その鋭い突きに、さすがにジャッキールは戦慄を覚え、さっと下がりながらそれをかわす。

 微妙な距離を保ったまま、また最初と同じ形になり、彼らはお互い、上がった息を軽く整える。

 月の光の下、砂漠の冷たい空気に、血の匂いがかすかに漂う。これほど不吉な夜もそうなかろう。シャーは、口元をぬぐい、低めていた姿勢を立て直した。

 息をおさめたらしいジャッキールが、静かに声をかけてくる。

「ふふふふ。なかなかお互い決め手を出せんな」

 まあな、とシャーは軽く答えた。お互い、明らかな差があるわけではない。下手に勝負をしかけるとそれは命取りになる。だから、お互い手をさほど見せずに、隙を狙っているのだ。

「それにしても、アンタも今日は調子がいいんじゃないか? 妙に剣が走ってるぜ」

「こういう月夜だ。……剣も血で濡れるには、いい頃合だろうが」

「詩人だな。アンタにそんな繊細なココロがあるとは思わなかったぜ。でも、それじゃあ……」

 シャーは、息をととのえながらきらりと目を光らせた。

「じゃあ、やっぱりそうなのか。ここのとこ、月に酔って人斬って回ってるのはやっぱりあんたなのかよ」

「何だと?」

 ジャッキールは顔をあからさまにゆがめた。シャーは追い詰めるように続けていった。

「月に酔って、血濡れの姿でうろつくのがアンタの趣味なんだろ? じゃあ、違うのか、ここのところ数人が死んでるってのは、お前にもわかるだろ?」

「冗談ではない! 俺は、そのようなことはしていない!」

 ジャッキールは思わず、カッとして言い、突然そのまま剣を振るってきた。

「へえ、どうだかな。返り血浴びたその顔で言われても、説得力皆無だぜ」

 シャーは冷たくいい、剣を弾いて飛びずさった。だが、いつのもようにジャッキールは追いかけては来なかった。

「俺ではない!」

 ジャッキールは、きっぱりといった。

「俺は、丸腰の市民など相手にせん! やったのは、俺ではない!」

 俺は、と、ジャッキールは息を継ぎながら言った。

「俺は濡れ衣を着せられただけだ!」

 珍しく熱っぽく、そう演説するように言ったジャッキールだったが、それを継ごうとして、ふと口をつぐんだ。

 一瞬、ジャッキールの背後で誰かが動いた。シャーは気づかなかったが、彼自身はそれに気づいていたのである。

 ジャッキールは、目の端でそれを捕らえる。黒い影が走り去っていく。その手に、ひそかに握られているのが抜き身の剣であることを、彼は月明かりの反射で見抜いた。そして、それが普通の剣でないことも。

「どうした! ジャッキール!」

 シャーが、いきなり声をかけてきた。

「……濡れ衣だといったな、どういうことだ?」

「うっ……!」

 ジャッキールは、一瞬ためらった。 シャーに事情を説明する気は、彼にはなかった。だが、シャーは彼にとって宿敵であり、そう滅多に剣をかわすことのない相手でもある。ここで、仕掛けた勝負を捨てるのは、ジャッキールにとっては非常に辛いことだった。

 だが、シャーを斬ってから背後にいる男を追いかけるなどという芸当はできない。シャーは強いし、たとえ勝てたとしても、すでに男は逃げおおせているだろう。

 ジャッキールは一瞬のうちに激しく葛藤した。ぐっと歯をかみしめて考えていたジャッキールは、ぱっと剣を引いた。

「今夜はこれまでだ! アズラーッド!」

 いきなり剣をひくと、ジャッキールはそういって、素早く身を翻す。そのあまりの素早い態度の変化に、シャーはいぶかしんだ。まさか、何か罠でもしかけているのではないか。

「どこへ行く気だジャッキール!」

「今は、貴様の相手をしている場合ではない!」

 意外な返事だ。シャーはいよいよ怪しんだ。

「さっきといってること矛盾してるぜ!」

 シャーがそういってやると、ジャッキールはやや焦った口調で言い返してきた。

「やっ、やかましいわっ! 俺は急いでいるのだ!」

 本気で焦っているのか、その声は、普段の彼よりも上ずっていた。闇に消えていくジャッキールを見ながら、一人取り残された形のシャーは、剣をさげたまま佇んでいた。

「どうなってんだ?」

 ジャッキールが簡単に勝負を捨てる。あの最初の勢いを見ているシャーからは、いまいち信じがたい事実だった。おまけに、今日の戦いは、けしてジャッキールが劣勢だったわけでもない。むしろ、うまくはまれば、ジャッキールのほうが有利だったかもしれない。

 おまけに、あの笑えるほどの焦りよう。あの様子で、罠をしかけるような小細工を、ジャッキールのような無骨な男が出来るはずもない。

「なに、アレ?」

 シャーは、拍子抜けしたといわんばかりの顔で肩をすくめ、一応刀をマントでぬぐってからおさめた。

「喧嘩売ってきたのはそっちだろうが……。あのジャキジャキ」

 シャーは、そうはき捨て、ため息をついた。

 しかし、ジャッキールのあの態度。あれを考えると、この事件、単純にジャッキールがやったものと考えるわけにはいかない。お前がやったんじゃないか、とカマをかけたときの、あのジャッキールの動揺ぶり。 

「濡れ衣、ねえ」

 シャーは、顎をなでやりつつつぶやいた。

「これだけ平気で人を斬るあの男が、アレを濡れ衣だっていうところをみると……。やれやれ、どうも、あのダンナ、マジではめられたみたいだな」

 それに、シャーも一瞬だけ見たのだ。確か、ジャッキールの様子がおかしくなる前、彼の背後で人影が動いたような気がした。足元に転がっている連中の仲間だと思ったシャーは、さほど気にしなかったが、ジャッキールがアレをみてシャーとの勝負を捨てた。強いものと戦って、それを斬り捨てるのだけが喜びのようなあの男が、自分との勝負を捨てても追いかけねばならないもの。

 それが意味することとは……。

「どちらにしろ……。一筋縄じゃあいきそうにねえってか」

 冴え冴えと光る白い月。ああ、あと二日ほどで満月になる。

 あのジャッキールが、こういう月夜には剣は血で濡れたがる、と言った。だとしたら、満月になればどうなるだろう。

 これからのことを考えると、シャーの心にも、すこしだけ暗雲がよぎっていくようだった。


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