第44節
困惑した表情を浮かべる兵士たちの間を抜け、ベルは馬に乗った貴族に向かって歩いていった。ベルは80歳に届こうかという老婆で、その髪は白く、腰もすっかり曲がっていた。アスカリアの兵士たちは隊長の表情を伺い、隊長は貴族の表情をうかがった。貴族の顔は恐怖に凍り付いていた。果たしてこの老婆の首をはねるべきだろうか?しかしそうすれば自分は老婆に気圧された、臆病者の老婆殺しと呼ばれるに違いない...
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