第27節

ついに騎士の攻撃が大振りになり、わずかな隙を生み出した。ミーナは神聖なる怒りによって輝くメイスを、大振りになって伸びた騎士の腕に向かって振るった。火花が弾け、騎士は唸り声を上げながら後ろに飛びのき、次の瞬間、驚きの叫びをあげた。騎士の肘当ては砕け、鎧に包まれた前腕は肘を支点にしてありえない方向に曲がっていた。

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