行け

なにを躊躇うその足は

自分の歩んだその道を

今更戻れるわけもなく


なにを恐れるその手のひらは

掬い損ねたそのモノを

今更戻せるわけもなく


なにを見据えるその顔は

すべてを悟った結末を

覚悟の決まった尊さが

輝かしい生き様であると

誰が判るというのだろう


後悔して悩んだ日々も

涙して殺した声も

何もかもが

その生き様の輝き


さあ、行け

戸惑わずに次の一歩を

もう心配せずとも

手に入れてきたその経験が

手に入れるであろう経験が

お前を強くする


さあ、行け

歩き続けろ

私だけは、私だけでも

お前のその道を

見ているのだから

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