第3話嫉妬 3
ナビの指示に従い、着いた場所は、ごく普通のマンションだった。
俺が住んでる所と、そんなに変わらないか…。
紙を見ながら、柏木の部屋へと進む。
303号室は………
あった!
鍵を差し込み回すと、ガチャっと鍵が開く音がして、鍵を抜くと、室内へ潜入した。
綺麗に片付いてるじゃん…。
遊び歩いてる割には、部屋は片付いていて、驚く。
あいつが部屋を掃除する姿なんて、全然思い付かない。
思わず、一人で吹き出した。
書類は、あっさり机の上で発見し、もうこの部屋には用はないのだけれど…。
少しくらい…。
そんな軽い考えで、柏木の部屋を調べる事にした。
女遊びが激しい男は、どんな部屋に住むのだろう?と、気になったのだ。
部屋は、白で統一され、オシャレな雑貨が飾られていた。
ソファーには、熊のぬいぐるみが置いてあり、柏木がこのぬいぐるみを抱っこしている姿を想像なんて出来ない。
食器は常に2つずつあり、柏木に親しい人間が居ることをほのかに示していた。
遊び人の柏木に彼女か…。
あいつを繋ぎ止めるなんて、余程の美人しかあり得ない!
どんな子なのか?気になった俺は、引き出しの中にあったアルバムを開いた。
…これは…。
柏木と仲良く映っていたのは、秘書課の上杉さんだった。
上杉さんと言えば、30代独身で、大人の雰囲気を漂わせた一言で言うなら、デキル女。
仕事を、バリバリこなす男顔負けの、別世界の人だ。
そんな人が、柏木とデキてるなんて…。
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