マジット

胡桃乃かんな

1〜4

ここは世界屈指の戦闘補助魔機(マジット)操縦士育成機関である国立ウィロ学園。日本中の中高生の年齢に相当する適正者が入学の資格を得てここに集まる。まずは俺、名取 隼 (なとり しゅん)がここの講師をすることになった理由から話そう。


俺はマジットを専門とした世界的軍隊組織であるビムヒイットの戦闘員だった。戦闘員はE〜Sランクまでランク付けされており、俺は全支部中5人しかいないSランカーだった。ある事故がきっかけでリハビリを兼ねてしばらくの間軍の直属であるこの学校で指導をすることになった。

その事故の話はまた今度話すとして俺の教師生活1日目から話していこう。

教室に入り挨拶をする。

「俺がこのクラスの担任の名取隼だ」教室中がざわつく。それもそのはず俺の年齢が生徒たちと同年代だからである。

「最初に言っとくけどこう見えて俺は現役Sランクパイロットだ」

クラスが唖然とする。

「え、Sランク?」「俺たちと年そんなに変わらないよな」

生徒たちがざわめき出した。

「まぁ、いろいろあってなクラスを持つことになった、よろしくな。早速だがお前らには訓練用マジットのフィッテングをしてもらう。実技演習場Cに集まってくれ」

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