第1話‐7 依頼完了
神山家に帰還した三人は、かすみが淹れた紅茶を堪能していた。
二階堂が事情を説明し、依頼が解決したことをかすみに告げた。
「ありがとうございました。本当に、一時はどうなるかと……。これも、二階堂さんと蒼矢さんのおかげです」
かすみは安堵した表情で何度も二階堂と蒼矢に礼を言い、準備してあったらしい茶封筒を手渡した。
二階堂はそれを受け取ると、優太が協力してくれたおかげだと告げる。
実際、優太が狸に謝罪してきちんと供養していなければ、優太は取り殺されていたのだから。
二階堂は三分の一ほど残っている紅茶を飲み干し、
「それでは、また何かありましたらご連絡ください」
と言って、名刺を一枚テーブルに置き立ち上がった。
蒼矢もほぼ同時に立ち上がる。
かすみはもう一度礼を言って、二人を玄関まで送る。
「紅茶、ごちそうさまでした」
帰り際、二階堂はかすみにそう告げて、神山家を後にした。
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