第22話 二人きりの読書会②

少し陽が傾いてきた


まだ帰りたくないな

僕はそれを抑えられず

少しだけ手を強く握ってしまう


だけど君は

優しく握り返してくれる


繋いだ手を伝わって

僕の中に流れてくる


コクリ、コクリ

花が水を飲むように

ゆっくりと染み込んでいく


今日も君にありがとう

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