第47話:お久しぶりです。写楽ですよ
「よ、旦那~、お久しぶりです。
え、お前は誰かってヤダな~……
写楽ですよ。ほら、落語家の……
元子役で…… そうそう、『幽霊長屋』のですよ。はい……
ああ、やっと思い出してもらえましたか。
どうです。これから、一席……。
え、そんな暇はない。
そう、おっしゃらずに……旦那~
付き合って下さいよ。
え、そっちの趣味はね~ですってヤデすね~…、旦那~、あたしだって、そっちじゃ、ありませんって……
じゃ、軽くナゾかけでも……
ひとつ」
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