第33話:平賀源内

 平賀源内は当代きってのキレ者だって事は承知の方もいるでしょうが……


 エレキテルに寒暖計。


 盟友、杉田玄白と<解体新書>の執筆に加わったり……

 物産展の成功で老中、田沼意次の元にも、その名を轟かせた。


 さらに土用の丑の日には、ウナギを食べようと言う画期的な謳い文句を考え出したのも源内とされている。


 そして、何より、この年の安永八年十一月に門人、九五郎を斬り翌月、牢獄にて餓死したという逸話も残っています。


 その検死をしたのが、盟友、杉田玄白で、罪人には珍しく墓に埋葬されたのですが、これが妙な事に源内の遺体は墓にはなかった……


 果てさて、源内の行方は……

 って、話しは、またの機会にして……


 今は、幽霊長屋の六平とお里の話を……

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