第4話:艶噺、はじまり
「え~、元来、長屋には変わり者が多くいるモノでして……
夜も更けた頃……
真面目な
「ったく、何だい、この夜更けに……」
真面目な六平は眠い目を
これが、
もう旦那なら絶対に放っておかない……。
え、ああ、奥方が……?
ハッハ、コレだから……!
ああ、なるほど……
そうですね……(笑)
ま、あたしなら、絶対、放っておかない。
良い女でして……(笑)
真面目な六平は、目を白黒させましてね。
「あ、あの……、何でしょうか。
こ、こんな夜更けに……」
まさか、幽霊ではないと思いましたが……
時が時だけに、一抹の不安がございまして……
「夜分、申し訳ございません。
里と申します」
「お、お里さんですか……」
「昨夜、助けてもらったお礼をしなければと思った次第で」
「いえいえ、いいんですよ。お礼なんて」
と言いながらも、お里に寄り切られる形で中へ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます